「まっきゃまで無農薬でお米を作ってまして・・・今日新米と熟成米でおにぎりを作ってきたので、試食してみてください」
早い農家さんからの新米が店頭に並び始めたある日、お客様の紹介でNOPPOKUNに来店された女性二人から受け取ったのは、おにぎりが2種類入ったパック🍙。
見ると、つやっつやに光るいかにも新米なまるいおにぎりと、なんだか固そうなおにぎりが入っている👀。
「熟成米」って、つまりは古米のことでしょ??
そもそも「まっきゃま」って??
わからないままに食いしん坊精神で食べてみた(笑)
ら❗️その瞬間、あれ⁉️とびっくり😲。
近くにいた社長やスタッフをちょっと💦ちょっと💦💦と呼んで食べてもらう。
みんな「もう、今ごはん食べたとこでお腹いっぱいねんけど~😅」と言いながら食べて、
「え😳」「あれ・・・❓もう一口‼️」「あれ?何これ⁉️」と騒いでいる・・・
新米はもちろん美味しいけど、この熟成米って何モノ・・・⁉️
「面白そうレーダー⚡️」が反応したらしい社長が「ここ行ってみたいわ😆👍️」と熱くなっているので、10月のある晴れた日、謎の「熟成米」が生まれたまっきゃまに視察に行ってきました~
<<まっきゃまって、どこ???>>
金沢大学の角間キャンパスと森本ICと富山方面に三角形を描いたとき、三角形の頂点にあたる付近にあるのが「牧山町」。(わかりにくいですね・・・😅「金沢市牧山町」でググってください😆笑)
地元の人からは「まっきゃま」の愛称で呼ばれています。
(この愛称が、なんとも愛着がわいて言いたくなりますよね~~~💕)
<<まっきゃまって、こんなとこ>>
通行人はおろか対向車すらほとんど出会わないまま、
もうすぐ富山!というところで目印となる「牧山ガラス工房」への看板を発見し
矢印にしたがってさらに山道をくねくね・・・してたら突然視界が開けた・・・・・‼️‼️
すごいーーーーーーーー😍😍😍😍😍
濃い緑の山に囲まれ、穏やかな傾斜に段々に並ぶ小さな棚田、
田畑に寄り添ってぽつりぽつりと立つ民家、
細くくねった畦道、道の草や果樹の様々な緑、稲刈りを待つ黄金色の稲穂、
さわさわと優しく揺れる稲穂から、窓を開けなくても感じられる風・・・
まるで昔話や絵本の世界にタイムトリップしたかのような、
流れる時間と空気がスローになったように感じる世界‼️
このまま、なーーんにもしなくても風景だけで「いい保養できたね💕」と満足できるくらいの気持ちよさ💕💕
金沢に、こんなところがあったなんて・・・・😲‼️✨
「これ、すごい‼️やばい‼️オレ、ここ、また絶対来よう😆‼️」と、運転している社長のテンションと体温が爆上がりでした⤴️⤴️⤴️(笑)
(そして、数日後本当に(む)取締役と、なんと自転車🚲️で行ったらしい・・・😲💦)
<<農業的最高条件が揃う土地、まっきゃま>>
(↑朝日を受けるまっきゃまの棚田)
東南に向かって広がるまっきゃまの棚田には、朝日が昇ってから真昼までの植物が目覚めて活動する時間帯に、パワーある陽の光☀️がいっぱい✨✨
人間が足を入れるのも苦労するほど重い超!がつくほどの粘土質なまっきゃまの土は(地元の子供たちが持ち帰って小学校で粘土として使うくらい・・😲‼️)、稲にとっても根を伸ばしにくい大変な土だけど、小粒でかむごとに甘味が広がるジワッとねばっこいお米になるには最高✨
田畑に流れるお水は、医王山のミネラルがたっぷりのお水🏞️。しかも、そのままではなく、先祖の知恵の賜物である溜め池で一度沈殿させミネラルバランスがほどよく整った状態で流れてくるのだとか✨
周りに大きな道路もなく、そこにに住む人以外ほとんど車の出入りもないから、排気ガスにも、騒音にも、夜のネオンにも悩まされない、空気✨✨
夏でも朝は14度まで冷えるという、寒暖差のある気温🌡️。
農業をするのに必要な、光・土・水・空気・気温が、すべてが揃ったのがまっきゃまの土地なのです💯💮
山を越えた隣の町では、同じように作っていても全く別のお米ができるとか😳
まっきゃまは、知る人ぞ知る奇跡的農業ハイスペック地なのです✨✨✨
お米だけでなく、ここで作るお野菜も「こんな野菜食べたことない😍」というくらい強いお味のお野菜ができるそうで、金沢の某有名高級店の店主さんは自ら足を運びお野菜を収穫に来られるそうです。そして「こんなすごい野菜調理したことないから、調理方法教えて🙏」と地元のおばあちゃんたちにアドバイスをもらって帰られるそうですよ😳
(←湧き水に自生するクレソン🌱。山葵や山菜も季節ごとに住人たちの食卓に上るとのこと。)
<<縄文時代から!?>>
すごいのは、それだけではありません☝️
なんとまっきゃまの川沿いからは縄文時代の土器が出土するなど、縄文時代から人々が生活し農業を営んできたことがわかっているとか👀‼️
太古の昔から、長い長い時を経て人々が守ってきた農地。
写真でどこまで伝わるのかはわかりませんが、
神社やパワースポットに感じるような、なんというか神聖で強いエネルギーを感じる、そんな空気がたしかにまっきゃまにはあるのです。
(のっぽ社長、その点に特に興奮)
人間が作ったものなのにまるで自然にできたかのように山々や空気と溶け込んでいるまっきゃまの棚田は、きっと何百年もそこにあって、今も昔と変わらない風景なのでしょう✨
まっきゃまのご先祖さまたちは、自分たちの大好きだったこの風景を空から大切に守っているんじゃないかな・・・昔のまっきゃまの住人たちの愛情と誇りが、ますますこの地のお米を美味しくしてくれているのかもしれません。
(↑きっと江戸時代もこんなカンジだったのでは・・・?と思いませんか?)
<<里山を守れ!立ち上がるまっきゃまの人たち>>
明治時代には農林地としてにぎわっていたまっきゃまも、人口35名、平均年齢60歳を超す限界集落に。
このままでは集落自体がなくなってしまう、、、💦
私たちが最後の世代だ💦💦💦
と、まっきゃまに住むおじいちゃん・おばあちゃんが立ち上がったのが3年前。
農業に最高な土地と、
先祖代々継がれてきたまっきゃまの知恵で生み出されたのが🌾まっきゃま米🌾です。
土を、空気を、水を汚さないで、
周りの地域も、他の動植物も、微生物も、この先の世代までイキイキと生き続ける農業を。
田畑から出る水が下流の地域に悪い影響を及ぼさないように、農薬や化学肥料は不使用、
自家製のくん炭や植物由来の堆肥を使って、いい菌も悪い菌も、虫も微生物も元気に共存できるような。
子育てのように、決して手を加えすぎず、注意深く様子を見ながら、時に大胆なチャレンジも楽しみながら。
まっきゃまのすばらしさ、農業の失敗&成功談、まっきゃま米の美味しさ、昔の人たちとの思い出を
顔をつやっつやに輝かせて、息もつかずに次々とマシンガントークで自慢してくれる農事法人まっきゃまの皆様(60歳以上!)は、まるで小学生のよう✨✨✨
こんなに自分たちの土地が大好きって言える、そんな人々もまっきゃまの魅力と言えるかもしれません。
(見てください、この伸びた背筋のキラキラ笑顔!!)
<<まっきゃまの熟成米って!?>>
ご長寿たちの知恵の結晶であるまっきゃまのお米作りの様々なチャレンジから生まれたのが「まっきゃまの熟成米🌾」。
いわゆる「古米」と違って、玄米ではなく「籾」の状態で収穫から1年寝かせておくことで、
米が酸化することなく
水分こそ少し抜けるかわりに旨味が凝縮された味わいに。
瑞々しく、一口で甘味が広がる新米とはまったく別の、
噛みしめるごとにじわじわと旨味が出てきて、しっかり噛むことが楽しくなるような、
食べ終わったあと何分後までも、お米の旨味で頬がゆるむような、
他で食べたことのない、力強い味わい💕
思わず「ナニコレ⁉️」とのっぽスタッフが次々手を伸ばしてしまったお米です。
他の地域でも籾の状態で寝かせて、というお米を販売されているところはあるようですが、
まっきゃま米が、力強いお米であること、
そして石川県独特の湿度の高さとが重なり合って、ここまでの美味しさになっているのではないかとのこと。
まさに、まっきゃまでしかできない、味わいなんです‼️
<<NOPPOKUNでまっきゃま米、販売します>>
NOPPOKUNが、農薬や化学肥料や化学添加物をできるだけ使わない食品をお店に並べているのは、決して自分たちのカラダにいいから、美味しいからというだけではありません。
自分たちだけでなく、他の人にも、他の生物にも、この先の世代にも、いいものだと思っているから、です。
効率や便利さを求め、どこでもいつでもなんでも手に入る生活が当たり前になってきた現代で、
その土地にしかない、その時にしかないものを大切にし、
ささやかだけど豊かな暮らしに誇りをもって次世代へも残したいと踏ん張るまっきゃまの皆様。
「朝起きて『今日はなんの味噌汁にしようかな』って散歩に出れば、その季節季節の美味しいお野菜が取れる。町の人同士のお野菜のおすそ分けもあるし、食べるものには困らないから、近くにコンビニもスーパーもなくても全然困らないんです。」
金沢近郊の町からこの地域に移住してきたSさんは、「引っ越してきた当初は買い物しに町までよく出ていましたけど、どんどん出る頻度は減ってるんですよ」と笑う。
あれ?便利な生活ってなんだっけ?
こういうライフスタイルや考え方、ワタシの中に完全になくなってなかった???
まっきゃまの皆様と夢中でしゃべっていたら、気づけば予定時間を2時間超過(笑)
ここにいると「ゆっくりすればいいじゃないか!」ってカラダが思っちゃうんだなぁ。
いいなぁ、まっきゃま!
この美しい田園風景と、このすてきな生活そのものを、なんとしてでも残したいし、応援したい‼️
と、社長と二人、強く強く思って帰ってきたのでありました。
そんなわけで、
「スペックや値段ではなく、お米を選んでくれる方に買ってほしい✨✨」
というまっすぐな想いをおもちのまっきゃまの皆様から、大事な大事なお米をお預かりしました。
ぜひ、皆様にも、まっきゃまの風景を思い浮かべながら、じっくり噛みしめて味わっていただきたいです‼️
(本当に素敵な場所なのですが、現在コロナの影響もあり人気だったモーニングも休業中となっております。大勢で押し寄せるなどの行為は住民の方々の生活の妨げとなりますので、どうかご遠慮いただき、あたたかく見守るつもりでお米を食べて応援!をお願いします)
(農事組合法人まっきゃまの、中村さんご夫婦、橋田さん、NOPPO社長)
(セイコ)